セイコーは、1986年に発売された同社初の1000m飽和潜水用ダイバーズの誕生35周年を記念し、ダイバーズウォッチとしての完成度を高めた限定モデルを発表した。世界限定で1200本が生産され、2021年7月9日より発売開始予定だ。
進化を遂げた1000mダイバーズ
セイコーが1986年に生み出した、1000mもの防水性能を誇るダイバーズウォッチの誕生から35年が経過したことを記念し、世界限定1200本のアニバーサリーモデルが発売される。長い歴史の中で培った技術やノウハウを惜しみなく投入することで、プロフェッショナルツールとしての完成度をさらに高めた。
セイコーは1965年に国産初のダイバーズウォッチを発売して以来、多くのダイバーや冒険家から信頼されるツールとしての時計を、次々と開発している。今作のオリジナルモデルである、86年に発表された同社初の1000m飽和潜水用クオーツダイバーズの登場は、画期的なものだった。
今回発表された最新の1000mダイバーズにおいても、セイコー独自の外胴プロテクター構造は継承されている。オリジナル同様、1000mの防水性能を備えるワンピース構造のチタン製ケースを採用し、直径49.4mmのジルコニアセラミックス製プロテクターを組み合わせている。
そして最新モデルだけの機能も追加された。ねじ込み式リュウズの閉め忘れを防止するための工夫として、リュウズの根本部分にエマージェンシーカラーであるイエローを配し、ねじ込まれたロック状態を視覚的に認識できるようになったのだ。また、外胴プロテクターの固定ネジや、ストラップの尾錠と遊革にメタリックなイエローが用いられ、潜水前に問題ない位置で着用できているかを瞬時に確認しやすい。
12時側から6時側にかけてブルーからブラックのグラデーションが施されたダイアルは、ダイバーが暗く神秘的な海に潜り、深くなるにつれて徐々に光が減少していく様子を表現している。蓄光塗料が塗布された円型のインデックスと太い時分針は、暗所でも高い視認性を確保している。
本作が搭載するのは、クォーツ式のキャリバー7C46。通常とは異なりダイバーズウォッチ専用に設計された高耐久のムーブメントで、太い針を回すために高いトルクを生み出しているものだ。